財務数値の計算式・意味
計算式
仕入債務合計=仕入債務(支払手形、電子債務)+仕入債務(買掛金)+その他仕入債務
仕入債務とは商品や原材料などを仕入れたけれども、まだ代金を支払っていない状態の負債のことを言います。企業が買掛取引(=後払い)で物を仕入れると、支払いまでの間、その代金は仕入債務として計上されます。
国債会計基準(IFRS)では未払金が仕入債務として開示されるため、日本基準から国際会計基準に変更時に仕入債務が増加することがあります。日本基準では未払金は仕入債務と明確に区別・表示されます。
財務指標理解の基礎知識
掛けで仕入れを行うと、材料や商品が入庫されます。その金額は未払の債務となります。これらを記帳しておかないと、会社にどれだけの材料・商品があるのか、また将来支払わなければならない債務がいくらあるのかが分からなくなってしまいます。そこで計上されるのが「仕入債務」です。
掛けでの仕入れが認められなければ、現金で仕入れを行う必要があります。現金がなければ、借入をして現金で支払わなければなりません。仕入債務が多いということは、資金を外部から調達せずに調達できていることを意味するため、会社にとって有利といえます。
時系列分析と他の指標との関連性
仕入債務は仕入債務回転期間を計算する基礎データです。
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財務指標利用の注意点
仕入れ以外(設備購入、業務委託費など)に関する未払の債務は未払金といいます。企業力Benchmarkerでは未払金は仕入債務とせず、未払金として処理しています。