機械設備とは

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財務数値の意味

「機械設備(機械及び装置)」とは、企業の製造活動や業務運営に用いられる機械類や装置・設備類を指し、有形固定資産として会計処理されます。代表的な例としては、生産ラインで使用される工作機械やプレス機、食品製造機械、梱包装置、発電装置、業務用空調設備、印刷機、搬送設備などが挙げられます。

 

財務指標理解の基礎知識

機会設備は、一般的に取得価格が10万円以上で使用期間が1年以上のものが対象となり、取得時には本体価格に加えて、輸送費や設置費、試運転費用なども含めた金額で資産計上されます。機械設備は使用に伴って価値が減少するため、毎期減価償却を行い、減価償却方法としては定額法や定率法が用いられます。償却期間は税法上の耐用年数に基づき、一般的な機械装置では7年から10年程度とされています。
また、機械設備の修繕や部品交換にかかる支出については、その内容が資産価値を高めたり使用可能期間を延ばしたりするようなものであれば「資本的支出」として資産計上される一方、通常の維持管理を目的とするものであれば「修繕費」として費用処理されます。

老朽化や稼働停止により使用を中止する場合には、帳簿上の価額を減額または除却する処理が必要です。

財務指標利用の注意点

企業実務においては、機械設備や減価償却累計額等控除額・修繕費と時系列で分析することで、設備の入れ替え時期の判断や、将来の設備投資計画の策定に役立てることができます。このように、機械設備は財務情報の中でも重要な位置を占めており、正確な会計処理と定期的な見直しが資産管理の観点からも不可欠です。

併せて読みたい

修繕費について説明しています。

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山本 純子
山本 純子
株式会社SPLENDID21 代表取締役。企業評価・経営者評価のスペシャリスト。 多変量解析企業力総合評価「SPLENDID21」というシステムにより、通常の財務分析ではできなかった経営全体を「見える化」するシステムを提供。 近年では様々な企業が本手法を利用して莫大なデータより有用な情報を引き出し、実際の経営に役立てています。 代表者プロフィールはこちら
山本 純子
山本 純子
株式会社SPLENDID21 代表取締役。企業評価・経営者評価のスペシャリスト。 多変量解析企業力総合評価「SPLENDID21」というシステムにより、通常の財務分析ではできなかった経営全体を「見える化」するシステムを提供。 近年では様々な企業が本手法を利用して莫大なデータより有用な情報を引き出し、実際の経営に役立てています。 代表者プロフィールはこちら
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