財務指標の計算式・意味
指標の計算式・意味
(100ー企業力総合評価)÷増減総合評価 (単位:年)
「100-企業力総合評価」を当期の増減総合評価で割り、今期と同じだけ総合評価が上がればあと何年で正常な経営領域かを示します。
企業力総合評価が100ポイント以下かつ増減総合評価がプラスのとき計算されます。
翌期、更に改善行動をとれば、指標は改善するので、改善成り行き倍率2年以上をつけたからといって必ず翌期正常領域へいけないということではありません。
適切な安堵感・危機感を持つための指標です。
ポプラ事例
以下のグラフはポプラの企業力総合評価と改善成り行き倍率です。
改善成り行き倍率はグラフが右肩上がりの年にその期と同じトレンドで企業力総合評価を増加したら100ポイント以上の正常な経営ラインに到達するかの年数を示します。
ポプラは改善成り行き倍率1年2年を灯しながら改善できずにいました。
企業力総合評価は悪化トレンドで推移し、とうとう31ポイントになりましたが、翌期54ポイントに改善しあと1.9年で正常な経営に到達できそうです。
改善成り行き倍率を確認して安堵感を得つつ課題解決に集中すると正常な経営まで到達できます。
財務指標の理解の基礎知識
企業力総合評価を利用した指標です。
前提として企業力総合評価とは何か知識が必要です。
分母・分子の詳説
分母
分母:増減総合評価=当期企業力総合評価−前期企業力総合評価(単位:ポイント)
分母がプラス、つまり当期企業力総合評価>前期企業力総合評価の時に計算されます。
分子
分子:100ー企業力総合評価(単位:ポイント)
分子がプラス、つまり当期企業力総合評価が100ポイント以下にあるの時に計算されます。
この状況は、企業力総合評価が正常な経営状況の下にとどまっていることを示し、今期同じトレンドで改善し続けたらあと何年で正常な経営領域に行くかを計算するための分子です。
時系列の動きをどう読むか
改善成り行き倍率が時間の経過以上に数値が小さく成れば良く、企業力総合評価が100ポイント以上になり計算されなくなれば更に良い。
時間の経過しても数値が変わらないか大きくなれば悪化、右肩下がりに転じて計算されなくなれば更に悪い。
他の財務分析指標との関係性
該当なし
まとめ
- 1 企業力総合評価が前期より改善しており、かつ100ポイント以下の場合計算される。
- 2 今期と同じポイント改善すればあと何年で正常な経営領域に行けるかを示す。
- 3 業績改善途上での安堵感を示す指標。
企業の成長は「倒産から遠ざかること」と定義した指標