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紅麹で揺れる小林製薬の経営状況はいかに

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紅麹製品で健康被害に揺れる小林製薬株式会社。ありそうで無かった製品をわかりやすいネーミングで販売しています。日本人なら多くの方が愛用者となっているのではないでしょうか。

小林製薬の経営状況を俯瞰する

小林製薬株式会社の2014~2023年12月期までの10年間の連結財務諸表を分析しました。

営業効率各下位指標をみる

 

上の営業効率 財務指標・数値のグラフを見て下さい。売上高は時々、ストンと下がったのち増収で、トレンドは増収です。売上高総利益率は改善トレンドののち悪化トレンドです。ただし、2023年で最も低く55.53%ですから圧倒的な数字をたたき出しています。グラフには示しませんが、小林製薬の売上高研究開発費比率は5.01%、額にして83億2900万円です。外資系企業ではありますが2020年の統計資料によれば化学工業の業種平均の売上高研究開発費比率は2%台です。比較すれば3倍近く研究開発にお金を使っていることになります。小林製薬の強さを生み出す1つの要因でしょう。

初年度比が秀逸

上記は初年比のグラフです。時々入れ変わりはありますが、絶好調企業の順番、経常利益>総資本>売上高>従業員数です。

企業は従業員が支えています。その従業員の能力が伸びているかは生産効率親指標・財務指標と並んで、この初年度比のグラフで読めます。特に初年度比のグラフは直感的にわかります。

さて、紅麹問題が起きて小林製薬の株価は暴落しましたがその後、原因究明が遅れ被害の全貌もわからないのにジワジワ回復してきています。多くの方が、小林製薬の強さを信頼しているのではないでしょうか。

水俣病のチッソはどうか

企業の不祥事を聞くと水俣病を起こしたチッソ株式会社を思い出します。同社は2023年3月期でさえ水俣病補償損失を特別損失に計上しつつも上場を維持し存続しています。

まとめ

この記事は企業力Benchmarkerのグラフを使用しています

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Picture of 企業評価・経営者評価のスペシャリスト 山本純子
企業評価・経営者評価のスペシャリスト 山本純子
株式会社SPLENDID21 代表取締役。 多変量解析企業力総合評価「SPLENDID21」というシステムにより、通常の財務分析ではできなかった経営全体を「見える化」するシステムを提供。 近年では様々な企業が本手法を利用して莫大なデータより有用な情報を引き出し、実際の経営に役立てています。 代表者プロフィールはこちら
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企業評価・経営者評価のスペシャリスト 山本純子
株式会社SPLENDID21 代表取締役。 多変量解析企業力総合評価「SPLENDID21」というシステムにより、通常の財務分析ではできなかった経営全体を「見える化」するシステムを提供。 近年では様々な企業が本手法を利用して莫大なデータより有用な情報を引き出し、実際の経営に役立てています。 代表者プロフィールはこちら
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