今回は、居酒屋「東方見聞録」と豆腐料理の「月の雫」を都心の駅前に展開している、東証2部上場企業、株式会社三光マーケティングフーズを分析してみましょう。
株式会社三光マーケティングフーズは、経営課題として、管理体制並びに組織体制の強化をとりあげ、高速出店への対処と同業他社への差別化、独自の販売促進方法の開発による販売力の強化、確固たるブランド戦略に基づくブランドイメージ(東方見聞録・月の雫・黄金の蔵)の維持・向上、新業態の開発とそのオペレーションの確立、フランチャイズ事業の拡大等に邁進しようとしています。
まずは、株式会社三光マーケティングフーズをSPLENDID21で分析した結果を一覧してみましょう。総合評価が右肩上がりに上昇(青矢印)を続けています。つまり、成長しています。営業効率は5を超過していますので、絶好調の状態です。生産効率は赤信号領域(○)に位置していますので、売上高至上主義の企業ではないという証拠です。
同じく、同業他社、日本レストランシステムのSPLENDID21での分析結果は以下の通りです。
日本レストランシステムの方が、流動性、経常利益増加率で上回っているのがご覧いただけるかと思います。(SPLENDID21第13号で取り上げました。)
株式会社三光マーケティングフーズの営業効率の一覧表を見てみましょう。
フードビジネス業界の利益率1位、2位がこの2社であるわけですが、株式会社三光マーケティングフーズは、約8%も売上高経常利益率において離されていることが解ります。
2006年12月期は管理体制の整備に重点を置き、店舗数増加を毎期20~30していたのを8店舗に押さえ、
経常利益増加率>売上高増加率
を実現しました。総合評価を10ポイント増加させています。
まとめ
三光マーケティングフーズは次の成長戦略を見越している様が見て取れます。日本レストランシステムのワンランク下の現在の分析結果を見るにつけ、三光マーケティングフーズは日本レストランシステムをベンチマークしているように思えてなりません。
SPLENDID21NEWS第16号【2007年3月15日発行】をA3用紙でご覧になりたい方は下記をクリックしてください。